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2009年11月13日 (金)

トランスジェンダーで解雇不当

「トランスジェンダーで解雇不当」

京都府労委に救済申し立てへ

 性別の自己認識が生来の性と異なる「トランスジェンダー」の尾崎日菜子さん(28)=兵庫県西宮市=が性別を理由に労働契約を打ち切られたとして京都市南区の労働組合に加盟、組合が団体交渉を要求している。会社は団交に応じず、組合は不当労働行為に当たるとして13日、京都府労働委員会に救済を申し立てる。

 トランスジェンダーの自助団体「T(ティー)ジャンクション」(大阪市)によると、当事者が労働をめぐり公的機関に申し立てるのは極めてまれ。

 男性に生まれた尾崎さんは大学院中退後に豊胸手術をするなどし、女性に近い外見で生活している。戸籍上の名前も変えた。

 尾崎さんによると、西宮市のスーパー銭湯で、自身を「個人事業主」とする業務委託契約を前提に面接を受け、7月1日から同店ボディーケアコーナーの研修を受けた。契約書に署名したが、印鑑を持参しておらず押印しなかった。

 同3日、店の求めで男性と記された健康保険証を示すと「面接は不合格」と通知されたという。尾崎さんは、その際「横顔が男に見える」「性別を隠す人間は信用できない」などと性別に言及されたと主張している。

 同コーナーでは作務衣(さむえ)を着た男女の客が同室で性別にかかわりなく男女の担当者からマッサージを受けていた。尾崎さんは「この職場で性別は問われない。自ら定義した性で堂々と働きたい」と訴えている。

 尾崎さんが加盟した労働組合「ユニオンぼちぼち」は店を経営する「キナン」(和歌山県新宮市)と1回団交し、制服貸与やタイムカードによる時間管理があり実質的な雇用関係があったと主張、性差別が原因の「解雇」撤回を要求した。同社は拒否し以降の団交に応じていないという。同社は「特にコメントすることはない」としている。

京都新聞 2009年11月13日

「トランスジェンダーで解雇不当」 救済申し立て 

 性別の認識が生まれつきの性別と異なる「トランスジェンダー」(TG)が、就職差別の解決へ動き始めた。社会の偏見に不況が拍車をかけ、TGの人らの就労が厳しさを増す中、戸籍は男性でも「女性に近い」という西宮市の尾崎日菜子さん(28)が13日、「安心して働きたい」と京都府労働委員会に労働争議の救済を申し立てた。

 TGは、性同一性障害や、男女にとらわれない性を自認する人ら、生来の性別に違和感を持つ人々を差す。

 「性同一性障害を抱える人々が、普通に暮らせる社会をめざす会」の2006年調査では、「特に困っていること」に53・51%が「就業・雇用」を挙げた。「多くは派遣で働くが、不況で派遣切りに遭った会員も多い」と代表の女性は話す。

 派遣で働いていた神戸市の男性(54)は昨年5月、女性を自認していることを告白し、仕事を辞めざるを得なくなった。その後、ハローワークに相談し、女性の姿で数十社に職を求めたが、不況や高齢も重なり面接にも進めなかった。11月で雇用保険は切れ「生活保護に頼るしかない」と嘆く。

 男性に生まれ、女性に近い外見で生活する尾崎さんもこれまで、戸籍上の性別が会社に知られないように、社会保険に入らなくて済むアルバイトで働いてきた。だが、性別のことを告白するといじめに遭うなどし、半年ほどしか続かなかった。

 今年6月、温泉施設の募集広告を見て応募。広告に出ていた「個人事業主」としての委託契約は社会保険に入らなくて済み、好都合だったという。「男女という区別に違和感がある」と履歴書の性別は空白で提出したが、研修中に戸籍上の「男性」を確認され、「これ以上の研修は難しい」と告げられた。

 尾崎さんは労働組合に相談。施設側と雇用契約があったと主張して団体交渉を求め、京都府労委に救済を申し立てた。施設側は「コメントできない」としている。

 尾崎さんは「過去も性別も隠さず、評価される仕事に就きたい」と訴えている。(高田康夫)

神戸新聞 2009年11月14日

トランスジェンダーの28歳 契約打ち切りで団交求める

 生まれつきの性別に違和感を持つ「トランスジェンダー」を理由に労働契約を打ち切られ、労働組合の団体交渉にも応じないのは不当労働行為だとして、契約を打ち切られた兵庫県西宮市の尾崎日菜子さん(28)所属の労組が13日、京都府労働委員会に救済を申し立てた。

 申し立てたのは京都市南区の関西非正規等労働組合。申立書によると、尾崎さんは7月、和歌山県新宮市の会社「キナン」が経営する西宮市のスーパー銭湯で面接を受け研修を始めたが、上司に「男性」の表示がある保険証を見せた後、就業打ち切りを通告された。店側は「あなたのような異分子を許容できない」などと発言したという。

 尾崎さんによると、生来の性別は男だが、手術で女性に近い外見になり、戸籍上の名前も変更。性別を区別することに違和感を感じるとして、戸籍上は男性のままにしている。

 解雇撤回などを要求する組合に対し、同社は団体交渉にいったん応じたが、追加交渉には応じていない。電話取材に対し、キナンは「コメントできない」としている。

スポニチ 2009年11月13日

FTMエピテーゼ専門店 匠

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