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2009年8月24日 (月)

性同一性障害に理解を北陸で初のフォーラム

性同一性障害に理解を北陸で初のフォーラム

心の性と体の性が一致しない「性同一性障害」(GID)への理解を呼びかけるフォーラムが23日、高岡市末広町の複合施設「ウイング・ウイング高岡」で開かれた。「性同一性障害をかかえる人々が、普通にくらせる社会をめざす会」(本部・東京都、山本蘭代表)の主催で、GIDに関する公開の会合は北陸初。障害の周知や、県内の治療機関の充実を呼びかけた。

 同会は2003年に発足し、会員は約500人。昨年6月、北陸支局を設立し、約30人が活動する。治療の健康保険適用や、履歴書の性別欄撤廃などを求めている。

 フォーラムには約50人が参加。山本代表が障害の定義や法整備について説明し、名古屋市で性別適合手術を手がける山口悟医師が、手術技術の現状について講演した。

 また、GIDを抱える石川県小松市の点田桂さん(26)が自身の経験談を講演。点田さんは、女性の体で生まれたが、幼い頃から自分は男性だと感じ、短大時代に障害を自覚。金沢市の病院で乳房の切除手術を受けたが、このための診断書を受けるまで、約1年かかったという。

 点田さんは、大きくなった胸がいやで、自分で殴ってつぶそうとしたこともあったと障害のつらさを明かし、「手術後はこれが本当の自分の姿だと思った」と振り返った。

 同会の斉藤顕一北陸支局長によると、04年施行の性同一性障害特例法で、戸籍上の性別変更が可能になり、全国では、昨年末までに1263人が変更した。

 性別適合手術を受けたタレントの活躍などで認知度は高まっているが、県内で性別変更した人は、斉藤支局長を含めてわずか3人。性別適合手術や、障害を理由にした性器、乳房の切除を行う医療機関が県内に無いことや、障害を口にしにくい保守的な土地柄が背景にあるとみている。

 このため同会は、フォーラムをきっかけに、県内でも障害の周知を呼びかけていく考えだ。斉藤支局長は、「富山のような地方都市でも、治療できる医療機関が増えてほしい」と期待している。

■性同一性障害 原因はよく分かっていないが、全国で1万人程度といるとみられている。戸籍の性別変更には、本人が成人で未成年の子どもがなく、性別適合手術を受けているなどの条件を満たす必要がある。

 日本精神神経学会の指針によると、治療には2人の医師の診断書が必要で、3段階を経る。まず、心と体の性の不一致から生じるストレスに対するカウンセリングが必要。第2段階では、ホルモン注射の投与を行い、最終的に、本人の強い希望の上で、性器の切除、形成などの性別適合手術を行う。

 ホルモン注射や性別適合手術は健康保険の対象外のため、全国でも治療する機関は少なく、タイや米国など、海外で手術するケースが多い。

読売新聞 2009年8月24日

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